新年おめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

少しペースをあげて、2021年は記事を更新していきたいと思っています。
すでに5日ですが・笑

お役に立てるよう頑張ります。

この冬は例年に増して寒いですね。
そしてコロナ禍・・・

がんと闘う患者さんとご家族の心労は、きっと想像できないほど大きいでしょう。
こんなときこそ、体にいい美味しいものを一緒に食べて、
心からほっこり和む時間をもちたいものです。
もっていただきたいです。

今日は私の大腸がん手術後のおはなしと、大腸がん術後にオススメな消化のいいレシピを紹介します。

大腸がん術後には消化のよいものを
タピオカはおすすめ素材

「タピオカのココナッツミルクを食べてもいいですか？」

大腸がんの手術後、お粥が始まったその日に、そうドクターにたずねると、

「タピオカはでんぷんだから大丈夫。ゆっくり食べてくださいね。」と答えてくれた。

すぐに友達に電話をかけ、大好きな中華街の店で買ってきてもらうことに。
翌日届いた味はこの上なくおいしく、ほんのひと口で全身が幸せになったことを今でも覚えています。

大腸がん手術をうけた直後というのに
「何て我がままな患者だったのか!」と、今思えば恥ずかしいものの、
食事療法中でも我慢ばかりでは悲しい。

許される範囲でご馳走や食事を楽しむことも必要ですよね。
美味しいことは、どんなときでも必要。力になるのです。

なお、コンビニなどで市販しているタピオカデザートには、
手術後には消化しにくいコンニャクが入っているものがあるのでご注意ください。

↑
中華料理店のこのようなデザートはOK
「タピオカのココナッツミルク」

↑
このような大粒の弾力あるタピオカはNG
消化が悪くて健康な人でも腸につまることがあるので、
大腸がん手術後は、お腹の調子が完全に回復するまで
絶対食べないようにしてくださいね。

大腸がん術後でも大丈夫
葛きりは消化抜群　変幻自在

退院直後から重宝したものに葛きりがあります。
タピオカと同じくでんぷんが原料なので、
消化が抜群にいいし、保存ができて調理は簡単。

ちょっと贅沢気分になれるのもいいところ。

あまり馴染みがないかも知れないですが、
普通にスーパーマーケットに売っているので、
大腸がん手術後に食事に困ったら、ぜひ利用してください。

柔らかく茹でて冷水にとり、黒蜜を添えれば、滋養たっぷり簡単おやつの出来上がり。

急なお客様のおもてなしにもぴったり!
きなこをふればさらに栄養アップ。
食欲のない日や夏場は梅シロップならスッキリ食べられます。

市販品も美味しいので利用してもいいですね。
同じ和のデザートでも、
あんみつ・みつ豆は寒天。消化が悪いから気をつけて!!

大腸がん手術後のおなかは敏感
寒い季節はできるだけ温かいものを

朝夕だけでなく、気づかぬうちに体の芯が冷えがちな季節の変わり目や、
お正月後でちょっと食べすぎたときに、
やさしい味わいのこのスープがおすすめ。

大腸がん手術後のおなかはとても敏感。

特に開腹手術をした方は、冷えると動きが悪くなってしまうこともあるでしょう。

そんなとき、体の芯・おなかの中からゆっくり温めてくれるので、私もよく食べていました。

この一品でバランスのよい食事になりますが、
時には甘味屋さん風に、おにぎりと一緒にお盆にのせてみては？
こんなささいなことで、ワクワク楽しい食事になること間違いなしです。

食べることが苦痛になってしまう方も多いですね。
小さな小さなアレンジをして、お食事を楽しんでくださいね。

大腸がん手術後にオススメのレシピ
おなかの芯から温まる「葛きりスープ」

2人分*退院後すぐからOK

①乾燥葛きり40gは透き通るまで茹でて水にとっておく。
鶏のささみ3本はそぎ切りにする。
エビ6尾は背開きにして背わたを除く。

②白菜２枚はザク切りに、長ネギ1本は斜め切りにする。

③鍋に野菜とだし汁3カップを入れ、コトコト柔らかく煮る。

④水けをきったくずきりと鶏ささみ、えび、酒・みりん各大さじ2、薄口しょうゆ大さじ3/2を加え、さらに3～4分煮る。
器に盛り付け、三つ葉をちらす。あれば柚子の皮を。

*昔から、葛はおなかを温めガスを追い出す食材とされています。ぜひ本葛で作られた葛きりを選んでください。
*幅の広いビーフンや春雨で、同様に作ってもおいしい。
*読売新聞連載記事に加筆掲載しています。

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