今年の冬は寒さが厳しいですね。
手術後すぐの方は患部が痛んだり、手足が冷えて困っているのでは?
私が大腸手術を受けたのは1月。
もともと冷え性だったこともあり、寒さがしんしんと身にしみました。
気づかぬうちに体を冷やしては、おなかの動きが悪くなり腹痛を起こすこともしばしば。
そこで春まではずっと、家にいるときでも暖か下着に腹巻にカイロ、
マフラーとレッグウォーマーを肌身離さず、
外出のときには帽子とマスクをプラスして完全防備!
まるで強盗みたいでしたよ・笑
今になると、ちょっとやりすぎだったかしら?と思いもするのですが、
冷えることの恐怖のほうが、どう見られるか?より大切だったんです。
大腸がん術後の寒い寒い日
大嫌いなテレビの粕汁に釘付けに
ある日のこと、ぼーっと見ていたテレビに映る料理に目が釘付けになりました。
それは粕汁。
ゆらゆら立ち上る湯気と、
「指先まで温まりますよ」という先生の言葉があまりにも魅力的ですぎて、
酒粕が大の苦手だということも忘れてスグに食べたくなってしまったのです。
消化もよさそうだし、作りしかないよね!!と、
急いでスーパーに行き、大吟醸の酒粕と塩鮭を購入。
見よう見まねで早速作ってみることに。
大腸がん手術後におすすめなのは
全身ポッカポカ!! 心がHappyになる料理
だし汁で野菜と鮭を煮て、最後に酒粕と味噌を混ぜてでき上がり。
思ったよりとっても簡単だ!!
酒粕は板状になってるので、小さくちぎって出し汁でゆるめて使う。
ここがちょっと面倒だけど、美味しいためなら
面倒は飛んでいく。
大吟醸の酒粕を使うと、
上等な都会的な味と香りになるね。
ぷーん♪
とてもいい香り
けれど味見をすると、やっぱり酒粕の匂いがしっくり来ない。
悩んだあげく牛乳を入れてみると、グッとまろやかな味わいに。
ウソのように美味しい・・・
こうして和洋折衷の粕汁が完成。
食べ始めると、おなかがポカポカ。
おなかがよろこんでるっと感じる。
そしてスグに、手足の指先とおなかの中が温まってきた。
食べ終わる頃には全身がポッカポカ。
ほっぺが真っ赤。
そのせいでしょうか?
お酒が残っているはずはないのに、とっても幸せな気分になっていたのです。
冷えてるからだが温まると、
ものすごーく幸せになりませんか?
とくに大腸がん手術で腸を切ったあとは、
胃腸の動きが悪いので、おなかの芯から冷えやすい。
よろこびが倍増したのかな?
Happy Happy 粕汁パワー炸裂。
って感じでした・笑
これから寒い日が続きます。
今年は厳しい冬になりますので、
特に術後すぐは体を冷やさぬように気をつけてお過ごしくださいね。
体の芯から温まる粕汁を、ご家族と一緒にぜひどうぞ。
大腸がん手術後のおなかは冷えやすい
寒い日は粕の力で温めよう
*4人分
①塩鮭4枚は3つに切る。
大根10cmと人参1/2本は皮をむいて一口大の乱切りに。
じゃがいも2個は皮をむいて2cm厚さのいちょう切りにして水にさらす。
②だし汁(昆布とかつおがベスト)1ℓと材料をなべに入れて火かけ、煮立ったらアクをとり中火で15分煮る。
③小さなボールに酒粕をちぎって入れ、煮汁1/2カップほどでときのばし、白味噌大匙2と牛3/4カップとよく混ぜる。
鍋に加え、再び煮立ったら火を止める。
器にもり、長ネギ小口切りをふる。
*手術直後でネギが心配なときは、ふらないで。
鮭の骨はきれいに取り除いて召し上がってください。
*ご家族は七味唐辛子を添えてください。
*術後おなかの調子が回復していたら、こんにゃくを加えても美味。
*読売新聞連載記事に加筆掲載しています。
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腸活料理研究家/CafeRicoLABO代表 重野佐和子
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