突然ですが、あなたはがん検診を受けていますか?
今日は、がん検診についてのお話しをしたいと思います。
以前、宮崎県で開催された県主催の「がん検診推進イベント」に登壇し、
お話しをさせていただきました。
わたくし重野は、大腸がんの体験とCafeRico(カフェリコ)というおからマフィン専門店運営に至る
おはなしを中心にがんサバイバーとしてスピーチ。
私の前にスピーチされた、国立がんセンター研究所の先生の
がん検診についてのお話しがとても貴重で、大きな学びがあったので シェアしますね。
がん検診の意味
1.がん検診と検査はまったく違う
2.健康な人が受けるのががん検診
3.症状が出た人が受けるのががん検査 (このときはすでに進行しているのが大半)
がんの「検診」と「検査」の方法は大きくちがい、意味も違うのだそう。
がん経験者の私は以前からずっと、
「簡易検診など飛ばして、最初から毎年全員精密検査をすればいいのに」と、思っていたのですが、しないのには理由があるそうです。
その理由は
1.検診を受ける全員が毎年精密検査をしたら、財政が破綻する
2.自然治癒するはずのがんや進行しないがんもみつかり、
みつかった人は精神的苦痛を受けたり不要な検査・治療で不利益をこおむることが多い。
2についてですが、がん検診で再検査の診断が出ただけで、自殺をしたり離婚する人も多いだそう。
精神的苦痛…目からウロコでした。
検診受診人数が結果に影響する?!
検診をたくさんの人に急に受けてもらおうとすると、たくさんの人を短時間にさばかなくてはならず、
そうなると医師が足りなくなり、スキルの低い医師も検診に駆り出されることになってします。
そうなると、誤診の確率も増えてしまうんだって。
効率的に最高のパフォーマンス(確実な検診結果を提供)を発揮できるよう
検診受診者数をコントロールし、統計をしっかりとっていくことが必要と話されていました。
だからがん検診のお知らせが、時々来るのですね。
・無駄ながん検診はしない。(だから何年に1度とか指示がある)
・がんと診断されたら検査をしっかり受け治療し管理していく
こう考えて、検診を上手に利用していくべきなのでしょうね。
要するに、
「無駄に不安がらず、無意味に過信せず、自己コントロールしていくことが必要」ということでしょうか。
自治体主催のイベントだったので、行政視点での話し(統計と財政について)が多かったのですが、
がん検診の意味が理解できたように思います。
がんサバイバーは、検診を逃げてばかりはいられないですね。
怖いけど、受けよう、行こう、がん検診。
腸活料理研究家/CafeRicoLABO代表 重野佐和子
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